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Mariage
♰♰♰ 邪眼の騎士 ♰♰♰
コンラート公爵家の当主の俗称です。
またの呼ばれ名は『王国の邪眼』。
邪眼と呼ばれても、その目は神聖な力を宿しており。
心正しい者達からは「邪を露わとさせる眼」と。
邪な心の者達からは「邪魔な眼」という意味での『邪眼』。
それは神代の時代が中の頃のお話。
大きな目を幾つも持つアイオーンがおりました。
その神様は、ただ世を見るだけでいつもひとりぼっちの神様。
神代の時代の始まりからただ見て、それを覚えていくだけの神様。
それがその神様の役割だったのです。
ある時、人の牧童が神様のいる場所に迷い込み、傍に神様がいるとも知らず迷い疲れて
寝てしまいました。
その寝息を聞いていた神様も、瞼が徐々に下がり。神代の始まりからずっと見ていた
全ての眼を初めて閉じて寝てしまったのです。
起きた神様は、牧童のせいだといい。その牧童の目を自分の目と取替え、自分と一緒に
全てを見ることを求めたのです。
この牧童の子孫がコンラート公爵家です。
麻の様に乱れた時に、時のコンラートはその眼の力で
弱い人々を守り、いつの間にか小国の王となりました。
しかし、王となるには優しすぎたのです。
その時、マグメール王国という名を知り。藁にもすがるつもりで弱き人々を連れ。
マグメール王国へと旅立ったのです。
僅かな間でも王であったため、王族としての地位もありましたが。
固辞し、首を垂れ、弱き人々を守るためにもとマグメール王国に忠誠を誓います。
その眼の力をマグメール王国と、そこに住まう人たちの為に使うことを誓うのです。
時の王はその心を褒め称え、公爵の地位を与えます。
賢王の影で、魔の者を、邪な心の者を、弱き人々を害する者を見破り、裁く「騎士」となります。
『邪眼の騎士』と呼ばれるようになったのは、王もコンラート当主も代を重ね。
人の御代になってからは、邪な者を裁くために。
そして時代は流れ、世の秘密を知り、影は陰から出ぬように。光与えるべき者に光を。
時にその時代の王にも諫言をいい。
古の王に与えられた役目を実直に愚直に、国の為にと務める「清廉」という言葉が似合う働き。
この頃からです。
<国の為に、市井の為に>
そのコンラート家の家訓そのままに。
王が幾ら変わろうとも、マグメール王国への想いと忠誠を信義としましてに。
光には光を。闇はコンラート家が己が罪とする。
それを貫き通してきました。
代々の当主や一族の平均寿命は、強すぎる眼の力のせいで短く。
――恨まれ、憎まれ、生も半ばで命を亡くすものが大半です。
今は逃亡者、執行者、反逆者、秘密を知る者、王国の良心、脅迫者、正しき眼、雌伏のテロリスト、
王の密命……と、色々と噂はあるものの、どれも噂だけしか流れない公爵家。
いい噂も悪い噂も玉石混交です。
一部の人たちからは息子や娘を生け捕りで報酬を払うといった、依頼もあるようです。
<魔法>
魔法は、瞳を使った魔法で、魔法によって瞳の色が変わります。
代表的なのが『聖罰の邪眼』と呼ばれる魔法です。
他にも
・『久遠の瞳』千里眼
・『蛇蛙』石化
・『瞬きの先読』相手の数手先まで読み取る力
・『隣人の目』他の生き物の視界を借りる
・『深読み』未来視
・『深き闇』相手の視界を封じる
・『虚視』嘘の風景を見せる
・『走馬燈』過去の情景を見る
・『緑の目』感情を操る
・『眼力』目から光線
・『黒き目』魂まで焼く虚無の炎
などなど、色々な眼の力が使えます。
人の身では神様ほどの力までは出せませんが、命を掛ければ亜神程度の力なら出せます。
目への負担は、使った力によって大きく変化します。
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