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Mariage
♰♰♰ 神々の贄巫女 ♰♰♰
神話の逸話として数行だけ書かれており、
御伽噺とか、とっくの昔に絶えたと思われていた血筋。
逸話の中では、
「神代の時代、月光銀の茎と葉に菫色の花冠を持ち、香しい甘い匂いをほのかに漂わす
静かに咲かすとても儚げな姿の花は神々に深く愛でられ、
その蜜はソーマとして好まれ、神々に栄養と活力を与え、寿命を延ばし、
霊感をもたらす妙薬として慈しみ尊ばれておりました。
ある時、神々の創造物である者たちがその花を手折り蜜を飲み、知恵と力と得ました。
神々は大変に怒り、その者達を罰しようとした時。手折られた花が彼らの罪を許して
欲しいと神々に頼んだのです。
神々は花に、ならばその罪を永劫償い、罪人となるべきだった者達にその身を捧げ、
祝福を与えるようにと命じ、その身を最も弱い罪人、人としての肉を与え地にと落としました。
しかしその魂は常に神々のものと、魂を晩餐の最後に食される運命を与えられたのです。
花は美しい銀の髪と澄んだ菫の瞳の女として今も人として生きているのです」
と書かれております。
祝福と贄としての身体を持つ女として生まれる一族。
その力は、彼女の意志に関係なく発露する神聖な力なのです。
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